やまいぬは書かねばと思った

愛しのスイス男

 

やまいぬです。

 

久しぶりにまたブログを書くよ。

 

今回はスイス男について書くよ。

 

スイス男?

 

誰やねん。

 

やまいぬとスイス男の出会いは2017年、春。

 

オトンが留学じゃあ留学じゃあ言うから、

 

やまいぬは大学2年の春にロンドンに6週間の語学留学したのだよ。

 

ちなみに私のオトンの一人称は

 

わしじゃあ。

 

オトンからの電話に出ると、開口一番、

 

「わしじゃあ。」

 

ちなみにオトンのメアドも

 

washijaa.com

 

みたいなやつ。

 

めっちゃ、わしじゃあ。

 

ちなみにちなむと、幼稚園の時、

 

オカンのことは、おかあさんと呼び、

 

オトンのことは、父上と呼んでいた。

 

否、呼ばされていた。

 

幼稚園で、「お母さんと父上への手紙」を読んだらざわついたので、
うちが特殊なのだと知った。

 

ここ数年でさらに、おハゲが加速なさって、焼き畑のよう。。。

 

何の話?

 

ロンドンに留学した話。

 

そう。オトンがGAVAとかも半強制的に通わせてくださり(ありがたいことです)

 

あ、そういや、TOEICも就活前に頑張ったんやで。

 

これがまた草生えるんだけどさ、

 

どうしてもTOEICをお守り代わりに持っておきたくて、でもどうしても3月1日に間に合わなそうで、

 

やまいぬは、考えた。

 

少ない脳みそ、フル稼働させて、考えた。

 

そんな時に耳に入ってきたのは、

 

「合宿免許ワオ!」

 

これや、と。

 

まさに天啓。

 

「免許合宿があるなら、TOEIC合宿もあるやろ」

 

ググった。

 

あった。

 

入金した。

 

(ありがとうオトン)

 

そんなこんなで、びっくりブラックスケジュールをこなした訳だ。

 

どこで。

 

渋谷で。

 

どんな。

 

とあるオートロックのマンションの一室で。

 

トイレには、「努力は裏切らない」って、
うざい顔のブタが言ってる張り紙がしてあった。

 

誰と。

 

TOEICのスコアとらないと卒業できない名古屋の美女や

 

意識高い系気取ったK大の筋肉マッチョの一男、

 

あと1週間後のTOEICで結果出さないと昇進できない崖っぷちOL、

 

求職中の、すでにTOEIC800点持ってる謎めいたおばさん

 

などなどの個性が強すぎる皆さんと日当たりの悪いマンションの一室で、

 

顔つき合わせて、朝から晩まで、がっつり1週間。

 

ひたすら聴いて読んで覚えて忘れて寝て病んで発狂して泣いて遅刻して

 

まぁ、一応、その修羅のTOEIC合宿の1カ月後にめでたく、
目標スコアはクリアしたから、あの艱難辛苦も無駄ではなかった。

 

就活生でTOEICとりたい皆さん、やまいぬ講座は無料ですよ。

 

ねぇ、何の話?

 

そう、ロンドン留学の話。

 

ロンドンってのは、美しい街なのさ。

 

衛生的にはよろしくないけど。

 

治安もよろしくないけど。

 

そういや私が女一人でぶらぶらビッグベン散歩してたら、

 

その3日後に、銃乱射テロがあって、

 

 


勇敢な若い警察官が亡くなってしまった。

 

後日訪れたら、沢山の花束と、子どもたちが書いた絵や手紙が沢山供えられていて、

 

胸が痛くて、やっぱり一人で泣いてしまった。

 

名古屋男からも、めずらしく心配LINEがきた。

 

名古屋男って誰やねん。

 

それは入れ替わりで1週間だけ、
語学学校のクラスメイトだった日本人の男の子。

 

私が留学して最初の1週間で目を付けていた男の子。

 

はっはっはっは。

 

なんでぐちをは留学に行ったのか。

 

語学向上のため

 

本場のミュージカルを観るため

 

否。

 

否ァァッ!!!!!!!!!



(背後で爆竹どかーん)

 


男を作るためだァァッ!!!!!!!!



(背後で活火山どかーん)

 


日本で無理なら、海外で男作るしかないだろうゥゥッッ!!!!!!!!



(背後でゴジラがおー)

 


注)ちゃんとミュージカル4本と美術館10カ所まわりました

 

ってなわけで、狙い目は「留学先の日本人の男の子」。

 

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

おお。変換で一発で出たぞ。すごいなインターネット。

 

あれやこれやで、やまいぬはハニカミ名古屋男子と仲良くなることに成功した。

 

大英博物館の前の広場で、

 

「おやおや若いカップルだね」

 

「ウェディングはいつだい?」

 

うふふあはは、と二人して恥じらっていたら、

 

腕にしょうもないバンド巻かれて、

 

代金ぼったくられそうになった。

 

海外コワイヨー

 

名古屋男子がバイトしてるからってなわけで、

 

洒落たレストランの本格カレーディナーを食べに行った。

 

いやぁ、お味も本格。

 

値段も本格。

 

「ごめん、俺、金、足りないわ。。。。」

 

いやぁ。

 

まいっちゃうよねぇ。

 

ロンドン滞在最後の1週間だった彼は現金が残り僅かだったそうな。

 

いや、じゃあ本格カレー食べるなや。

 

頭の中、カレー詰まってるのか。愚か者。

 

まぁ、何はともあれ1週間、ラブラブ過ごして、最終日。

 

明日は名古屋くんが帰ってしまう。

 

景色は最高。広がる夜景、運河、ロンドンブリッジ。

 

気温は最低。極寒。情緒とか知らん。はよ帰りたい。

 

しかし、名古屋くんはうっとりとした顔で、

 

お腹にはたっぷりとカレーを食らって、

 

夜の極寒ベンチから動きやしない。

 

なんなの。馬鹿は風邪ひかないの?

 

やまいぬってさ、良い奴だよな」

 

わかったわかった

 

「俺、最初、お前のこと、勘違いしてたわ」

 

ありがとありがと

 

「お前、女子大生の割りには馬鹿じゃないんだな」

 

はよはよ。。。。は?

 

「ロンドン来る女子大生って、皆キラキラした馬鹿ばっかりで困るよな」

 

風邪ひかない馬鹿?

 

「やっぱ、俺、付き合うなら、年上で高学歴なOLがいいな~」

 

一生インフルエンザで苦しめばいいのに。

 

私はその時、そっと手元のカメラフォルダから、
名古屋くんとピカチュウの着ぐるみに馬鹿みたいにハグしてる写真を消した。

 

馬鹿って言ったやつがバーカバーカ

 

意気消沈してたところに現れたのが、スイスくんだった。

 

ディカプリオ似の男前が、毎朝、ハイテンションで

 

やまいぬチャ―ン!!!カワイイーーー!!」と抱きしめてくれる。

 

「罪深いね。やまいぬが日本に帰ったら、日本の男が皆、振り向くよ」

 

やまいぬ、バーで踊ったのは僕が初めて?」

 

「じゃあ、やまいぬがこれから、バーで踊る度に、思い出すだろうね」

 

「初めての男を、さ」

 

韓国の大人女子と恋バナ大会したり、

 

やまいぬ、好きって顔に書いてあるわよ。お馬鹿さん」

 

スペインのファンキーな少女に応援されたり、

 

やまいぬ、酒飲んで、ドラッグキメて、一発ヤリな。あたしのベッド貸すからさ」

 

最後はフランスのボインのチャンネーにとられたけど。

 

スイス君は最後の夜に言った。

 

やまいぬはこれから素敵な彼氏ができるよ。僕みたいなね」

 

「ちなみに僕、地元でマッサージ師やってるんだ」

 

「ほら、こうやって、手をかざすとさ」

 

「子宮に、パワー、感じるだろ?」

 

100年の恋が冷めた瞬間であった。

 

そんなスピリチュアル系スイス男子が先日、日本旅行にやって来て、
2年ぶりに再会した。

 

「いやぁ、日本はいいところだね」

 

「僕は日本が大好き」

 

「ところで、あのラブなホテルって、何だい?」

 

にやにや顔に向かって、したり顔で肩をすくめてみせた、
やまいぬでした。



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