やまいぬは書かねばと思った

王様みたいな枕が欲しい

 

夜空に空いた穴ひとつ

重なる 遠く見えない君の心

見上げ焦がれてうつむいて

水たまりの中 揺らぐ黄色よ

 

やまいぬʕ ・(エ)・ʔ

 

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 *~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

 

 

 

 

「王様みたいな枕がほしい」という話がしたい。

 

 

 

 

 

皆さんは枕って、どこで買っているのだろうか。

 

 

 

 

 

生活の必需品。まくら。

 

 

 

 

 

 

三大欲求のひとつに欠かせないアイテム。マクラ。

 

 

 

 

 

我々をネズミじゃない、

文字通りの夢の国に連れてってくれる。

 

 

 

 

 

 

 

みんな大好きMAKURA。

 

 

 

 

 

そう。枕である。

 

 

 

 

そろそろゲシュタルト崩壊してきたな。

 

 

まくらまくら。

 

 

 

 

 

人間、人生の大半を睡眠に費やしてるだけあって、寝具のセレクトは侮れない。

 

 

パジャマしかり。

 

ベッドのスプリングしかり。

 

 

 

 

 

こやつらをなめてかかると、痛い目にあう。

 

 

 

比喩じゃなく、

寝違えたりして痛い目に合う

 

 

 

快適な睡眠がとれなくて寝不足ですっころんで痛いとか。

 

 

でもって、

鏡見たら、顔には大きなクマが出来てて、イタいとか。

 

 

 

 

そういや、

目のクマって、英語で

"bags under his/her eyes"って

 

言うらしい。

 

 

Jeffがドヤ顔で言ってた。

 

 

 

 

誰?

 

 

 

 

って言いますと、

 

 

 

 

Jeffはフライドチキンが似合うお腹が大きいアメリカ人のおじいちゃん先生である。

 

 

 

 

 

カーネルサンダース

サンタクロースに似てる。

 

 

 

 

やまいぬは日本人のくせにトークティヴで面白いねぇ。ho! ho! ho!」

 

 

 

 

って言われた。Jeffに。

 

 

 

 

カーネルジェフダース。

 

 

 

 

ha! ha! ha!

 

 

 

 

 

うん。

Jeffをフライドチキンにしたら、結構おいしそうだ。

 

 

 

あ、チキンじゃないか。

 

 

 

フライドジェフ?

 

 

 

丸々してて太っちょだから、クリスマスの七面鳥みたいになりそう。

 

 

 

 

おお。メインディッシュ。

やるなぁ。

 

 

 

 

 

ちなみにJeffはおじいちゃんのくせにガールフレンドがいるらしい。

 

 

 

 

英語ペラペラ、日本生まれの美人さんらしい。やるなぁ。

 

 

 

その美人さんが可愛いモノ好きで、Jeffの持ち物はどれもこれもファンシーだ。

 

 

ゆるふわってやつだ。

 

 

 

 

 

この前なんかピンクに子豚さん柄のネクタイしてた。

 

 

 

かわいいな、オイ。

 

 

 

 

で、いつも、すみっこ暮らしのきんちゃく袋を持っている。

 

その中にはアメちゃんが入ってる。

 

 

 

かわいいな、オイ。

 

 

 

 

 

 

あれ、そういや、何の話してたんだっけ。

 

 

 

 

そうだよ。枕だよ。

 

 

 

 

太っちょじいさんの話してる場合じゃなかった。

 

 

ho!

 

 

 

何だっけ。あ、そうそう、枕は大事だよねって話だ。

 

 

 

 

私は単純な人間だから、本に書いてあることにすぐ影響される。

 

 

 

 

で、昔、読んだ本に、

 

 

 

 

「枕ぐらいケチらないで、王様みたいな立派なやつを使おうぜ!」

 

 

 

 

みたいなことが書いてあって、

 

 

 

単純な私はお小遣い持って、東急ハンズに行った。

 

 

 

 

 

したら、だ。

 

 

 

 

 

 

あった。

 

 

 

 

 

何が?

 

 

 

 

 

王様の枕が。

 

 

 

 

いや、本当本当。

嘘じゃないよ。

 

 

正確に言うと、

「王様の抱き枕」なるものが売ってた。

 

 

 

王様級の抱き心地!みたいな謳い文句で。

 

 

 

すぐさまレジに向かおうとして、当時、高校生だった私は
 
 
 
 
(そう、私の王様の枕を巡る物語は高校時代まで遡るスペクタクルヒストリーなのである。多分)
 
 
 
 
そのお値段を見て絶句した。
 
 
 
 
 
高校生には、べらぼうにお高かった。
 
 
 
 
(記憶だから、当時の主観に基づくエフェクトはかかっている)
 
 
 
 
店員さんに聞いたら、抱き枕の、人間の体にフィットするように作られた形状はとても複雑で、専用の布の裁断にコストがかかるとかなんとか。
 
 
 
 
 
 
そもそも、抱き枕ってのは、妊婦さんが寝返りを打ちやすいように作られたものらしい
 
 
 
当時の私にはやっと見つけた、伝説の剣ぐらいの代物だったのに…
 
 
そのやるせなさやら、非難を込めた眼差しを店員さんに向けたら、
 
 
抱き枕のうんちくを沢山教えてくれた上に、2番人気の抱き枕を勧めてくれた。
 
 
 
 
 
王様とはいかなくても、こちらも抱き心地がよくて、しかも安いと。
 
 
 
 
 
 
つまり、王子級だと。
 
(私はそう解釈した)
 
 
 
 
で、カバーの色が一色しか在庫がなかったので、それを買って帰った。
 
 
 
 
では、ご覧にいれよう。
 
 
 
 
王子の抱き枕です。
 
 
 
 
どどん。

 

 

 

 

 

 

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unko

 

 

 

 

 

 

 

 

 

blue unko

 

 

 

 

 

 

 

 

 

the blue prince of unko

 

 

 

 

 

英語にすると、かっこいい。

 

ちょっとだけ。

 

 

 

 

 

何食べたら、こんな色に仕上がるんだろうか。

 

 

 

こんな事書いたら怒られそうだな。先に謝っとこう。

 

ごめんなさい🙇

 

 

 

ところで、

私の部屋ってのは、

 

 

 

 

Jeff's girl friend に負けない

乙女志向のマイおかんによって、

 

 

 

それはそれはガーリーな世界観になっている。

 

 

 

 

壁紙は白地にピンクの薔薇が散ってるし、

 

 

 

部屋の電気は、白のお花を模してるし、

 

 

 

カーテンはグリーンの葉っぱがさりげなくプリントされてるし、

 

 

 

時計は世界的に有名なネズミがこっち向いて笑ってるし。

 

 

 

 

 

HaHa!

 

(あの声で)

 

 

 

 

 

 

あの声、みんな一度は真似したくなるよね。

 

 

 

 

 

裏声出せば、なんとなく似てしまうお手軽さ。

 

 

 

たまに、やたらドナルドのモノマネ上手いやつ、おる。

 

 

 

 

なんなんだろう、彼らは。

 

 

 

 

暇なのかな。

 

 

 

 

暇なんだろな。

 

 

 

 

 

 

 

HaHa!

 

 

 

 

 

 

そういや、私の後輩にすぐ人のマネするやつがいる。

 

 

 

 

持ち物をお揃いにするとかじゃなく、モノマネするのだ。

 

 

 

 

それがもう、

本当に悪意に満ちている。

 

 

 

 

 

さんまさんのモノマネする時に、

 

 

 

これでもかってぐらい出っ歯にして、

 

 

 

あれでもかってぐらい、

かすれた声で笑うのと一緒だ 

 

 

 

 

 

あいつは人間観察がすごくて、ふとした仕草や表情をすぐ盗んでデフォルメする。

 

 

 

 

 

似てないのに、似てる。

 

 

 

 

なんだろう、分かってしまうという申し訳なさで笑ってしまう。

 

 

 

 

 

ほとんど嫌がらせの域だから、あいつはその場にいない人のモノマネしかやってくれない。

 

 

 

余談だけど、

 

 

 

そいつは山田涼介に似てるとか似てないとか言われて、調子乗ってる。

 

 

 

 

許さねえ。

 

 

 

全国のファンに闇討ちされてしまえ。

 

 

 

そいつの話で2.3本は日記書ける。

 

面白いから。

 

 

 

超、生意気だ。

 

 

 

 

ゴハン奢ってやると、

 

 

 

 

 

 

やまいぬさんはイイ財布ですね!!」

 

 

 

 

 

とかほざく。

 

 

 

 

ジャニーズファンの皆さん、こいつです。

 

 

 

殺っちゃってください。

ライナウ。

 

 

 

まあ、

偽山田の話はまた今度ね。

 

 

 

 

 

何の話?

 

 

 

 

 

ああ、うんこ王子だ。

 

 

(あ、そのまま書いちゃったよ。まあ、いいや)

 

 

 

 

王子(って書こう)を

あのガーリーな部屋に投じた時の衝撃やたるや。

 

 

 

 

 

完全に世界の均衡が崩れた。

 

がらがらがしゃん。

 

 

 

 

 

シン・ゴジラぐらいの破壊力

 

ごめんね、おかん。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、シン・ゴジラ見逃したなあ。惜しいことをした。

 

 

 

 

 

秀逸な曲タイトルと映像美でバカ売れした入れ替わる方の映画は見たんだけどね。

 

 

 

 

 

いやぁ、ジブリとは違う美しさを作り上げてましたねぇ。

 

 

 

 

 

まぁ、私は心が汚れてるので、途中で寝ちゃったんですけど。

 

 

 

それ言ったら、まだピュアッピュアな弟に軽蔑の目を向けられた。

 

 

 

 

彼の手にはしっかりと

your nameのパンフレットが握られてた。

 

 

 

買ったんかーい。

 

ごめんね、弟よ。。。

 

 

 

 

外国では君の名は、は

your name っていうらしい。

 

 

 

Jeffがおっきなお腹揺らしながら、ものすごい巻き舌で

 

 

zen-zen-zen-say!って

言ってた。

 

 

 

 

弟の話も面白いんだな、

これが。

 

 

 

まず、

オカンのDNAが頑張ってくれちゃったおかげで、三人とも同じ顔してるからね。

 

 

 

 

中学の頃、

たまたま私と弟が並んで歩いてるのを見た留学生が、

 

 

 

 

 

 

 

"Wow! You are the same face!"  

 

 

 

 

 

みたいなことをしきりに言ってた。

 

 

 

 

ホワイジャパニーズピーポー!ってやつだ。

 

 

厚切りなジェイソン。

 

 

 

 

 

 

そんな事はどうでもいいんだ。

 

 

私は王子の話をしたいんだってば。

 

 

結論から言うと、

王子は私には合わなかった。

 

 

 

上の写真でミドリムシの先端みたいなとこに頭を乗せて、

 

 

 

 

要は枕を抱き寄せる感じで寝るんだけど、

 

 

 

 

確かに抱き心地は王子級でも、

 

 

 

その頭乗せる部分の高さがいまいち私には合わなかった。

 

 

 

 

数日使ったら、めちゃめちゃ肩を凝るようになった。

 

 

 

 

うん。

 

 

 

 

どうせなら、

 

本物の王子に抱きしめられたいものだね。。

 

 

 

 

 

しみじみ。。。

 

 

 

 

 

そんなわけで、

 

我が家の王子は薔薇模様の

押し入れが城になっている。

 

 

 

 

で、そこから私のクエストは一旦、低迷期に突入する。

 

 

 

 

おかんがどっかで適当に買ってきた、ぺちゃんこの低反発まくらでしばらく寝ていた。

 

 

 

 

低というか、 

 

もはや、ゼロ反発。

 

 

 

 

厳しくしつけされた

大人しい子みたい。

 

 

 

 

素直なのはいいんだけども、

 

こりゃあかんということで、

 

 

 

私は最近お気に入りの

無印良品ストアに行った。

 

 

 

以前、ここで

通称・ひとをダメにするソファを買った。

 

 

 

 

 

せっかくだから、

ご覧にいれよう。

 

 

 

 

今、これを大学で書いてて写真が撮れないから、

ネットの拾い画だけど。

 

 

 

 

でも、家にあるやつと全く同じ。

 

 

 

では。

 

 

 

 

いざ、尋常に。

 

 

 

 

どどん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

UNKO!!!

 

 

 

 

 

 

アゲイン!!

 

 

 

 

紆余曲折を経て、

再度舞い降りた、

その名もunko.

 

 

 

 

 

冗談じゃない。

 

 

お前に構ってると、

話が前に進まないんだ。

 

 

 

歯を食いしばって、

お前をチョコレートカラーだってことにする。

 

 

 

なんかガーリーじゃない?

 

 

 

このチョコソファはだな、

 

座ると体が沈むようになっていて、重心が後ろに下がるから、

 

 

なかなか立ち上がる気にならない。

 

 

 

ひとをダメにする、の前評判は伊達じゃない。

 

 

 

で、まんまとダメになった私はチョコソファの生みの親、無印良品に出かけて、

 

 

もうめんどくさいから、

途中経過を省くと、

 

 

7000円出して、どデカい枕を買った。

 

 

 

そしたらデカすぎて、

肩むっちゃ凝った。

 

 

 

 

 

やまいぬの旅

to be continued....

 

 

 

って、そもそも、

これ何の話だっけ。

 

 

 

そうだ、今日は

「王様みたいな枕が欲しい」話だった。

 

 

 

じゃあ、この話はまた今度。

 

 

 

やまいぬでしたʕ ・(エ)・ʔ

 

 

 

 

変態ダンディ先輩とゴハン行った。

 
いつの日か
「若かったね」と笑う時
隣に君がいてほしい
泣いてみようか 夜の部屋 ひとり
 
やまいぬʕ ・(エ)・ʔ
 
 
*~*~*~*~*~*~*~*~* 
 
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変態ダンディ先輩とゴハン行った」話がしたい。
 
 
 
先輩はイケメンである。
 
 
 
否、ハンサムである。
 
 
いや、本当に。
 
 
 
ダンディズムを感じる。
 
 
 
彫刻のような顔と
長い手足の長身180cm。
 
 
ハーフかと思いきや、
まさかの秋田出身。
 
 
まさか、なんて書くと
秋田の人に怒られそうだが。
 
 
 
 
ダンディ先輩は、
 
最初から最後まで
 
 
セクハラめいた冗談ばかり
言っていた。

 

 

物凄い賢い人だと知っているので、
 
私は真面目に恋愛相談から
人生相談まで乗ってもらいたかったのに、
 
 
 
先輩ときたら。
 
 
 
「今日の俺のパンツは黒猫柄だよ」
 
 
「はぁ、そうですか」
 
 
「可愛いでしょ」
 
 
「はぁ、そうですね」
 
 
「昨日のパンツは紅葉柄だよ」
 
 
「そうなんですねぇ」
 
 
「可愛いでしょ」
 
 
「そうですねぇ」
 
 
「で、君のパンツ何色?」
 
 
「言うと思いましたよ」
 
 
「心の準備できてたでしょ」
 
 
「言いませんけどね」
 
 
「そんな大きな
おっぱいしちゃって」
 
 
「関係ないじゃないですか」
 
 
「Dの60!」
 
 
「何ですか、その鋭さは」
 
 
 
みたいな会話を終始やっていた。阿呆か。
 
 
 
こんなオヤジまがいの
セクハラをのたまうくせに、
 
 
 
何でか分からないが、
ちっとも、いやらしくない。
 
 
 
いや、本当に。
 
 
「自他ともに」認めるその端正な顔立ちに、長い手足でひょろひょろ冗談めかして言うので、
 
 
もはや、存在そのものが免罪符である。
 
 
 
治外法権おとこ。
 
 
 
とんでもねぇ。
なんだそのミラクルスキル。
 
 
 
くしゃみして、一息ついて、
 
「ねぇ、おっぱい触らせて」が、
 
まかりとおってしまうのだなぁ、これが。
 
 
 
でも、ダンディ先輩はご飯とお酒がおいしい隠れ家的なお店に連れてってくれ、
 
 
トイレに行くと見せかけて、知らない間にお会計を済ませてしまうような人だ。
 
 
 
本当にずるい。何もかもが。とんでもねぇ。
 
 
 
 
そんな先輩なのだが、
 
 
 
 
途中、「ところで、君は誰が好きなのかな」と唐突に聞いてきた。
 
 
 
 
うるせぇ。
どうせ彼氏いない歴ハタチだ
 
 
 
 
「言いませんよ」
 
 
「そういや、虎雄は優子にフラれたらしいね」
 
 
「へぇ、そうなんですか」
 
 
「でもって、君は虎雄にフラれてたりして」 
 
 
 
「いや、フラれましたけど」
 
 
「オヤ、こいつはオジサン困ったな」
 
 
「本当に何ですか、その鋭さは」
 
 
「冴えちゃうねぇ」
 
 
「冴えますねぇ」
 
 
「で、パンツ何色?」
 
 
「ぶっとばしますよ」
 
 
 
何度でも言う。
とんでもねぇ。
 
 
 
 
 
優子は私の後輩である。
 
 
愛媛が産んだ癒し系美女だ。
 
 
虎雄は私の同輩である。
 
 
青森が産んだゆるキャラだ。
 
 
断じて、イケメンではない。
 
 
ついでに脚も短い。
 
 
目も細い。
 
 
口も悪い。
 
 
可愛い子には優しい。
 
 
「世の中の9割の女子が可愛い」と明言した上で、
 
 
「なんでかなぁ、お前は可愛いと思わない」と言われた。 
 
 
 
涙も出やしねぇ。
 
 
 
嘘。ちょっと泣いた。
鼻水が出た。
 
 
 
「好きだ」って言ったら、
 
 
「俺には一世一代の大勝負が控えてるから、お前に構ってる暇はねぇ」
 
 
って言われた。
 
 
このど畜生め。
リンゴ食ってろ。
 
 
 
でもって、その大勝負とやらは、まんまと惨敗したわけだ。
 
 
 
愛媛美人に。
ミカン食ってろ。
 
 
 
もう、リンゴとミカン互いにぶつけて、
 
殺しあってくれ。頼む。
 
 
 
なんなら、私が雪合戦よろしく、リンゴとミカンそれぞれ両手に、
 
交互に力いっぱい、ぶつけてやるよ。
 
 
 
イスラムの石打ちの刑。
 
 
 
万年フラれ女の悲しみを思い知れ。
 
 
 
のび太だって、しずかちゃんと結婚するのに。
 
 
 
私のドラえもんはどこ行ったんだよ。
 
 
 
愛媛の出木杉にとられた。
 
 
 
嘘。とられちゃいない。
 
 
負けた。
 
 
何が? 私の女としての何か大切ものが。
 
 
涙も出やしねぇ。
 
 
くしゃみは出た。
はくしょん。
 
 
 
 
ああ、だけど、
 
 
 
優子は、本当に良い子なのだ。
 
 
 
私は残念ながら神様が意地悪して、
 
 
巷で言うところの、
 
おブスに生まれてしまって、
 
 
そりゃあもう、美人に嫉妬して、妬み嫉みで
 
荒れ狂ってるけど、
 
 
でも、優子は良い子だ。
 
 
冗談みたいだが、本当だ。
 
 
しかも、仲良しだ。
 
 
何回、ご飯奢ったことか。
 
 
 私が酔っ払って、
 
 
「彼氏できないうぇえぇえ」
 

とか、ダル絡みしても、理由はよく分からないが、

 
彼女は真面目な顔して

 
「私、先輩には本当に、幸せになってもらいたいです!」

 
と、その大きな目をうるうるさせながら言ってくれてしまう。
 

感動のあまり、私が抱き付こうものなら、
 


背負い投げした上で、顔面踏みつけても良いくらいなのに、

 
「大丈夫ですよ! 元気出してください!」と、

 
言いながら、ラファエロの聖母みたいな顔して、ちゃんと抱きしめてくれる。
 


私が男子だったら、虎男と刺し違える覚悟で、彼女に告白したい。

 
 
 
 
私は彼女が(一方的に)大好きだから、そりゃあ、もう何でも喋ってきた。
 
 
歴代の私が好きになった人も全部、知ってる。
 
 
勿論、その中に、虎雄も入ってた。
 
 
私が嬉々として、虎雄をいかに大好きかをサイゼリヤで延々と語るのを
嫌な顔もせずに聞いてくれた。
 
 
彼女は元カレがひどい男だったとか何とかで、今は恋愛はこりごりだと言っていたのに、
 
 
「先輩があんまり嬉しそうに話してくださるので、私まで嬉しくなっちゃいます!恋バナって聞くの楽しいです!」
 
 
だと。
 
 
 
もうね、眩しい。
 
 
 
私が玉砕した時は一緒に悲しんでくれた。
 
 
 
そんな彼女だ。
 
 
 
いいか、虎雄よ。
 
 
 
この際、私をそれはそれは気持ちよく、フッてくれやがった事はどうでもいい。
 
 
 
お前が優子を彼女にしたいなんて縁起でもない。
 
 
 
最近はやりの前前前世から 生まれなおしても無理だ。
 
 
 
ごめんね、優子。数行前で、殺しあえとか言って。
 
 
 
二人で虎雄にミカンぶつけよう。たまに石混ぜて。
 
 
 
本当は、ちょっと寂しい。
 
 
何が?この事実を優子本人が言ってくれなかったことが。
 
 
まさかこんな形で聞かされるとは。
 
 
でも、分かるのだ。
 
 
きっと、優子のことだから、虎雄に告白された時はさぞや驚いて、
 
 
それから、誠実に、でもしっかりと断ったのだろう。
 
 
そして私のことを思って黙っていてくれてたのだろう。
 
 
そういう子だ。彼女は。
 
 
虎雄が惚れてしまうのも、分かる。分かるよう。ううう。
 
 
 
優子よ。
 
 
 
私だって君に幸せになってほしい。
 
 
 
しゃーない、虎雄もついでに幸せを祈ってやろう。
 
 
みんな幸せになれ。
 
 
 
そんでもって、私に
幸せのバトン回してくれ。
 
 
 
 
あれ、そういや何か忘れてるな。
 
 
ていうか何の話だっけ。
 
 
 
そうだ、今日は
「変態ダンディ先輩とゴハンに行った」話だった。
 
 
じゃあ、この話はまた今度。
 
 
やまいぬでした(*'ω'*)